'22 浮上の機会を逸した3試合

6勝11敗で終わってしまったレイダースの'22シーズン
振り返ればあのゲームさえ取れていれば、シーズンの景色はガラリと変わっていたのではないか?と個人的に強く思う痛恨の3試合を愚痴ってみる


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WEEK2 23-29ARI(OT)


開幕戦を落とした後のホーム初戦
前半は攻守ともにRaidersペースで全くARIを寄せ付けず、むしろ先週もKCに大敗したARIに対し「今季大丈夫か?」と余計なお節介までしてしまう楽勝ムードが後半に暗転、結果フランチャイズ史上最悪の20-0からの逆転負け


後半のTOPは9:56対20:04、O#はたったの18playで48ydのみ、ARIの獲得ヤードはランもパスも約7割が後半に集中、前半完封したマレーに対しては、20秒以上のスクランブルを誰一人捕まえることができず2ptを決められる醜態まで晒す始末


これはもう「後半にアジャストされた」では済まないレベルで、何故こんなことになってしもたのか?まだ開幕2週目だからとしか理由が思いつかない不細工極まりないゲーム


前半のいい流れのまま普通に1-1に戻せていれば、恐らく勝ち越してBYEを迎えることができたのでは?と皮算用できたので、こんな負け方でまさかの開幕2連敗と躓いたのはさすがに応えた


それでもまだこの時点ではすぐに修正してくれるやろうと、それほど心配はしてなかったが、実はこのゲームがこの先シーズンを通してマクダニのゲームマネジメントが下手クソ過ぎることを思い知らされる序章に過ぎなかったことに、この時にはまだ気付いていなかっただけやった


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WEEK5 29-30KC


前週DEN相手に今季初星を挙げ、開幕以来の連敗を3で止めた後の難敵KC戦
しかも敵地ということもあり、勝てるとは思ってなかったが...


蓋を開けてみれば、オフェンスは地上戦ではジェイコブス、空中戦ではアダムスがKCディフェンスを蹂躙
守備ではクロスビーがケガ人が出てたとはいえ相手OLを手玉にとり、所々でマホームズを苛立たせる痛快な活躍


この時点での両者の力関係からすると大健闘のゲームやったが、それだけに絶対に勝って終わらないといけなかったゲームやった
アローヘッドでKCを倒して2-3にすれば、開幕3連敗など吹っ飛んだしまうくらい雰囲気が盛り上がったと思うし、新HCの元でチームの方向性が間違っていないと誰もが確信を持てたのではなかろうか?


対KCを考えても、案の定最終戦では虐殺され千載一遇のチャンスを逃す結果になってしもた


アダムスとレンフローの衝突がなければ・・・


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WEEK14 16-17LAR


NO戦でのまさかの惨敗から負け越しチームに3連敗を喫して早々とシーズン終了かと思われたが、敵地で2試合連続OTでのサヨナラ勝利の後、ホームでLACに開幕戦のリベンジを果たし、5-7まで戻して今季2度目の準本拠地LAに乗り込んでのラムズ


しかも相手はQBスタフォード、WRカップ、DTドナルド抜きというボーナスゲームで落とすはずのないゲーム
ここでさらに連勝を延ばせば、昨季以上の終盤大捲りからのPO進出も現実味を帯びそうな、そんな今季一番雰囲気が良かった中で迎えたTNF


しかし情けないことに、わずか2日前にCARから放出された元全体1位のQBメイフィールドの意地の復活劇という、この週限定公開のまことにくだらない三文芝居のお膳立てをしてしまう結果になってもうた、それも完全自滅という形で


前半2桁リードを奪ったのに最終的に逆転負け喰らったのがこれで今季4回目、逃げ切ったゲームは0。前後半で違うチームになってしまう今季お約束の負けパターン


当初はラムズO#の現状からして20点取れば勝てると踏んでいたが、取れなくとも本来悠々逃げ切れた試合
それを3点確実の位置からのインターセプトに始まり、考えられないオフサイド、信じられないパーソナルF、低レベルなDPI、仕上げはDCのあり得ないコールと、正直バカバカしくて話にならない崩壊ぶり


小指を負傷してまで奮闘したジェイコブスが余りに不憫で見るに堪えない試合になってしまい、これが実質シーズンエンドとなった


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11敗中9敗がワンポゼ差ということもあって、公式のパワランなど1シーズンを通じて成績の割に高順位の評価を得ていたけど、個人的には実力通りの6-11やと思てる


大胆な解釈かも知れんけど、戦力が拮抗している今のNFLでは辛勝と惜敗の差がそのまま実力差と考えてるので、「昨年は強かったけど、今年は弱くなった」ホンマそれだけの話
カールソンというオールプロ1stに選ばれたキッカーを擁しても、これだけ接戦負けが多いのはそういうこと


データを覗いてみると、お家芸のペナルティはDENと並んでワースト2位で喪失ヤードは同3位、相変わらずこれだけは誰がHCになっても変わらん


加えてインターセプトの奪取数やRZでのTD獲得率も、近年下位で低迷することが当たり前になってきた
こういう悪しき伝統が改善されないどころか、新しい病巣も徐々に追加されていくレイダース


思えば開幕前修羅の地区と言われたAFC西地区、当初はこの同地区内の対戦を3-3で乗り切ればプレーオフに手が届くのではないかと目算していたが、そらKCに連敗しての3-3では意味がないわな


今季の低迷はもちろん弱体ディフェンスも原因なのは間違いないが、それにしてもオフェンスの鬼才と言われた男がHCに就任し、リーディングラッシャーに輝いたRBと、100キャッチ&1,500yd超のWRを擁して4つも負け越すて、何が原因やったのか?


結局最後までマクダニとカーを中心としたO#の選手たちとの意思疎通にギャップを感じたままシーズンを終了してしもた印象で、マクダニ自身がその明確な答えを見いだせないと、来季誰がQBになっても巻き返しどころか地盤沈下に歯止めがかからなくなる未来しか見えない


昨季久々にプレーオフに進出できたと思たら、またドアマットチームに逆戻りになるのか?ほんまにそれだけは勘弁してくれ!


むなしくJust Win Baby !